子どもたちの「気づき」が、30年以上続く自然を守る活動に

一人の子どもの気づきから始まった、30年以上の活動
9月24日、北九州市立曽根東小学校の児童たちが、曽根干潟の「秋の曽根干潟クリーン作戦」に取り組みました。この活動の始まりは1993年。当時の6年生が、干潟で釣り糸が足に絡まった鳥を目撃し、「このままではいけない」と自発的にゴミ拾いを始めたことがきっかけでした。その思いは30年以上にわたって受け継がれ、ふるさとの自然を守る大切な学びの場になっています。今回も、児童、PTA、地域の方々、そして北九州ネイチャーポジティブネットワーク参画企業が一緒になって、曽根干潟の環境を守る活動を行いました。
ゴミを拾ううちに、子どもたちは「自然」と出会う
干潟での活動は、ゴミを拾うだけではありません。子どもたちは足元の干潟を見つめ、そこに住む生き物に触れながら、自然の存在を身近に感じていました。小学校の先生からも、「生徒たちはゴミ拾いをするなかで、カニなどの生き物に触れ、自然を大切にしようという気持ちが芽生える」との声が寄せられました。目の前の小さな生き物との出会いが、「この自然を守りたい」という気持ちにつながっていく――。この活動には、環境教育としての大きな意味があります。

「学校×企業×地域」で広がる、ネイチャーポジティブの輪
北九州ネイチャーポジティブネットワークを通じた企業との連携も進んでいます。今回も、曽根東小学校の児童、PTA、地域の方々に加え、ネットワークに参画する企業が参加。清掃当日だけでなく、準備の段階から学校と企業が協力し、子どもたちが地域の自然を守る大切さを学ぶ場を、ともにつくりました。子どもたちの学びを企業や地域が支え、その経験を地域全体で共有していくことは、北九州市が目指すネイチャーポジティブを地域で実践する一つの形です。

この日の活動には、ネットワーク会員企業7社とギラヴァンツ北九州の選手2人も参加しました。企業のみなさんも、選手たちも、子どもたちと一緒に干潟を歩き、ゴミを拾いながら、地域の自然を守る活動に汗を流しました。子どもたちと同じ目線で自然に向き合うことで、世代や立場を越えて地域の環境を守る輪が広がりました。

「守る人」を育てることが、自然を守ることにつながる
最初の活動を始めた子どもたちの「このままではいけない」という思いは、新しい世代の子どもたちへと受け継がれています。ゴミを拾い、生き物に触れ、地域の人や企業、スポーツ選手と一緒に汗を流す。そうした一つひとつの体験が、ふるさとの自然を大切にする気持ちを育てています。曽根干潟で続くこの活動は、自然を守ることを「誰かだけの仕事」にせず自分ごととして、地域みんなで未来へつないでいく取組です。30年を超えて受け継がれてきた思いと活動は、これからも次の世代へとつながっていきます。
【参加企業のみなさん】


【参加企業】7社
・教育出版株式会社 九州支社
・株式会社ギラヴァンツ北九州
・株式会社 DNP高機能マテリアル
・株式会社DNP ファインオプトロニクス
・トヨタ自動車九州株式会社
・ヤマト運輸株式会社
・吉浦海運株式会社
【回収したごみの量】
870㎏