魅力

響灘地区の廃棄物処分場跡地では、埋め立て後にデコボコの地形ができました。
そこに植物が生育して草原となり、雨水が溜まって湿地や淡水池になる等、多様な環境が生まれ、さまざまな生きものが生息するようになりました。
こうして、自然創成となる日本最大級の広さ41haの響灘ビオトープが誕生しました(2012年10月開園)。
今では、約800種の生きものの生息が確認されており、その中にはベッコウトンボやチュウヒといった絶滅危惧種も含まれています。
また、このような豊富な自然を活用した体験型のイベント等も実施しており、市民が自然と触れ合うことができる貴重な場となっています。
響灘ビオトープは、自然環境を保全しながら、生物多様性や自然環境に関する学習など、見て楽しみながら学べる施設です。
2023年10月、響灘ビオトープは生物多様性の価値が国(環境省)に評価され、環境省の「自然共生サイト※1」に認定されました。
自然共生サイトのうち、国立公園等の法令による保護地域を除いた部分がOECM※2として登録されます。
2024年8月には、響灘ビオトープビオトープ全域(約41ha)がOECMとして国連の国際データベースに登録されました。
これは、日本から初めての登録(日本からは159箇所が登録)で、響灘ビオトープは福岡県で唯一のエリアです。
これにより、響灘ビオトープが、COP15で世界目標として定められた「30by30※3」の達成に資するエリアとして正式に登録されました。

※1:自然共生サイト
国が民間の取組等により生物多様性の保全が図られている区域を認定する制度。認定後は、法令による保護地域を除いた部分がOECMとして国際データベースに登録される。
※2:OECM(Other effective area-based conservation measures)
国立公園等の法令による保護地域以外で、生物多様性保全に資する地域のこと。
企業の森、ビオトープ、里地里山等、多様な場所が該当する可能性がある。
※3:30by30(サーティーバイサーティー)
生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」や、「生物多様性国家戦略2023‐2030」で盛り込まれた目標で、2030年までに陸域と海域の30%以上の保全を目指すもの。

アクセス

住所:北九州市若松区響町一丁目(Google Map)
TEL:093-751-2023
http://www.hibikinadabiotope.com/